DICTIONARY 〜マルチ辞典〜

[ピエロ](1/1)

ピエロとは マルチスタイル大倉(以下マルチ)が2016年に開催した新曲暴投祭ツアーのタイトルであり、2017年にリリースした4th ミニアルバムのタイトルであり、2016年に発表された楽曲のタイトルである。テーマは光マルチ、細部コンセプトはレトロマルチである。


※当記事は4th ミニアルバムとしてのピエロを主体にした記事となっています。



【概要】
光と影、製作プロジェクトの中で3rd ミニアルバム シンと同時に製作された光サイドのミニアルバム。当初はシンのレコーディングが終わった後は、リフレッシュもかねて過去の楽曲のトラック アレンジを楽しみ、その後、2016年にシンのみのレコ発ツアーを開催する計画を立ち上げていたが、2014年に、2枚のアルバムのレコ発ツアーがいつかやれたら面白そうといったアイデアが閃いた事、嬉しい事と大変な事が重なった反動で、(2枚同時レコ発ツアーに対して)光と影をテーマに今やってしまおう!と決意した為、製作が決定したアルバムである。


タイトルであるピエロの由来は2011年頃、ライブの感想を述べてくれた人から『ピエロみたいに人を楽しませようとする所がある。』と、言われた事が嬉しかった為、当時より、いつか製作で、ピエロという言葉を大々的に使いたい想いがあったとの事。その後、光と影をテーマにアルバムを製作する事になった際、今作が光マルチがテーマである事や、影の方がシンという、キャラクターの名前のようなタイトルである事から、ピエロという言葉を大々的に使うなら今しかないと判断した為、タイトルがピエロに決定した。


光マルチの他にも、“明るい楽曲の変革”もテーマに設定していた。その為、今までの明るい楽曲との差別化について考えていたマルチだが、同時期、当時1本しか所有していなかったギターのサブギターの購入を検討していた。その際に偶然、ギブソン レスポールスタンダード 58リイシューの明るくて昔ぽい元気なサウンドを聴いて魅了された事をきっかけに、これまでの楽曲がモダン寄りな楽曲が多かった事に気づき、その影響もあって“レトロな明るい楽曲=レトロマルチ”という細部コンセプトが立ち上がった。尚、この出来事がきっかけで58リイシューに憧れ、サブギターとして購入。折角だからと言う理由で本作のレコーディングでは急遽メインで使用された。


【ビジュアル面での特徴】
影マルチ シンのビジュアルでロン毛、暗い衣装を着用して影を表現した時とは対照的に、坊主、明るい色の衣装で光を表現したビジュアルがビジュアル面での最大の特徴である。マルチの髪型はロン毛ではない時も、ある程度の長さがある事が多く、どちらかと言えば長髪というイメージを持たれる事が多い為、坊主ヘアはマルチの周りで大きな影響が出た。中には心境の変化を疑う者もいた。本人は心境の変化を認めてはいるが、『坊主ヘアは2014年の頃より、光マルチのビジュアル製作の時にトライすると決めていた事であり、また、心境の変化は2016年になってから生じた事であります。だから、心境の変化と坊主にした事は、偶然時期が重なっただけで、関係ないんです。だから心境の変化については長髪のまま、それに関する事に向き合っても何ら問題は無いんです。』と語っている。

このような経緯による坊主ヘアである為、翌年には長髪に戻っている。

また、坊主ヘアのビジュアルが公開された2016年3月14日、そのビジュアルの中で マルチは58リイシューを抱える姿を見せるという形で、58リイシューを購入していた事を発表した。



【収録曲】
1PAY DAY
給料日をテーマにしたマンボソング。社会人シンガーだからこそ書ける曲というテーマが最初にあり、その後、ネットで偶然、給料日という文字を目にした時に『これだ!』と、思えた為、PAY DAYというタイトルで歌詞を書く事が決まった。

当初はゆったりとしたノリのあるカントリーナンバーの楽曲に歌詞を嵌める予定だったが、トラックメイカー氏から、“マンボはマルチらしいジャンルだと思う。”という意見を受け、その意見について検討を重ねながらギターを弾いていた際、たまたまビールのCMぽい曲が出来て、これを聞き返す中で『PAY DAY & マンボって感じがする!これでいこう!』と、判断した為、ジャンル面のみ当初の予定にテコ入れという形で製作された。本人曰く『ノリのある楽曲だし曲先だけど、歌詞に強く拘った為、個人的にはCD向けの曲だと思っています。給料日にお酒を飲みながら、CDで聴いて、ノッてくれたら嬉しいです。』と語っている。

尚、使用ギターについては、レコーディングでは58リイシューが使用されたが、作曲の際に使用されたのはメインギターであるNo.120920382といったギャップのようなエピソードがある。


2ピエロ
三拍子のアコーディオン 弾き語りのナンバー。ふとした時にアコーディオンを弾きながらストリートで通りすがる人達を楽しませようとするピエロの姿が頭に浮かび、そのイメージを大切にしたいという思いからジャンルが決定した。歌詞に関しては、若い頃、明るく振る舞って周りの人達を楽しませようとするピエロキャラな人達にお世話になっていて、現在ではそんな自分がピエロキャラなんだー!と、いった人達の心境を歌った内容となっている。尚、ピエロというタイトルでミニアルバムを作る事が決まった瞬間にはその反動から、ジャズロック系ミクスチャーとしてのピエロという楽曲のデモができたが、アルバムの細部コンセプト=レトロマルチ というテーマが完成した際にそれに合っていないという事で作り直しを決意し、現在のバージョンが製作、収録された。ライブでも人気のある代表曲である。Wレコ発ツアーの際にマルチが出演したイベントの中には転換中のBGMにこの曲が流れた日もあった。


3No.120920382
メインギターのレスポールの事を歌った8ビートのハードロックナンバー。タイトルはメインギターのシリアルナンバーである。マルチの音楽のルーツがハードロックでありながら、アルバムの製作が決定した2014年当時はオリジナル曲ではまだトライしていなかったジャンルであった。その為、 “そろそろハードロックがやりたい!” という想いがこの時から強くなり、それがきっかけで製作された。尚、この楽曲も楽曲としてのピエロ同様、音楽面についてはもう1つのバージョン(楽曲)が存在しているが、こちらは収録された楽曲と同様にジャンルがハードロックナンバーである。

このような歌詞を書いた事について本人は『ある日、メインギターのシリアルナンバーを暗記しようと声に出して読み返す中で、その声が歌声になり、その時のメロディーが良くて尚且つ、ハードロッ クに合うと思った事、ギターに凄く愛着がある事がきっかけになりました。』と、語っている。


その後、音楽面については楽曲のピエロ同様、アルバムとしてのピエロの細部コンセプト=レトロマルチ に見合っていないと判断して、現在のバージョンに書き直された。本人曰く『旧バージョンは個人的にモダン過ぎた。』との事。尚、ピエロの時と違って書き直しの際は“ジャンルは絶対にハードロック”と、強く拘っていた他、こちらも、シリアルナンバーを声に出して読み返す中でメロディーが生まれた。このような経緯で製作された為、楽曲製作では曲先、もしくは詞と曲が同時に出てくるパターンが多いマルチにしては珍しく詞先で出来た楽曲である。


トラックのギターサウンドについては基本的な部分を58リィシューで製作、メインギターのNo.120920382のサウンドをもう一人のボーカルをイメージする形で入れるといった形式で製作されている。


シンプルに激しいロックという事もあり、パンク、メロコアが好きな人達から愛される事が多い代表曲である。


また、本人曰く『当然ではありますが、ライブや音源でこの曲を聴いた人達から、あの数字は何なんですか?と、聞かれる事が多いです。』と語っている。


4ボールで遊びましょう
80年代初頭のゲーム 及び ゲームサウンドにボーカルを融合させる事を意識して製作されたナンバー。今回のアルバムの中で一番モダンな楽曲であり、それは本人もデモの段階でしっかり理解、自覚していた。当初はシューティングゲームをモチーフにする予定でメロディーを製作したが、2015年に放送された学校へ行こうスペシャルの影響や、夢の中で着物を着たオカッパの女の子とボールで遊んでいる夢を見た事をヒントに、メロディーはそのままに、現在の歌詞とアレンジになった。ライブではボールを使ったパフォーマンスでお馴染みだが、初披露の際はマルチの運動神経の悪さが判明し、その事は常々弄られる他、マリ遊びと弄られる事もある。本人曰く『昔から球技に関してはコントロールが悪かったです。この楽曲がきっかけでその事を思い出しました。』と語っている。

楽曲自体はお子様もターゲットにする事を意識しており、音源で聴いたお子様も反応したという報告がマルチの元にも届いているが、歌詞に関しては大の大人になった者同士、久し振りに皆で集まって小さいときのようにボール遊びしませんか?と、いった、大人向けの内容になっている。このような歌詞を作り出した理由について本人は『2015年に久し振りに放送された学校へ行こうスペシャルを見た時、同窓会のような雰囲気が強く印象に残っていて、その影響を活かしたいと思ったんです。親子で楽しんで頂けたら嬉しいです!』と語っている。



5キャンディー坊やの歌
マルチ流 昭和歌謡を意識した昭和歌謡ナンバー。マルチによる作り話が歌詞になっているが、その作り話は実話をアレンジする形で製作されており、その実話の中でキャンディーという言葉が良いなと思った事が製作のきっかけになった。タイトルは作詞前はシンプルにキャンディーであったが、歌詞について書き込んでいく中でキャンディー坊やに変わり、その後歌詞を読みながら検討を重ねていく中で現在のキャンディー坊やの歌となった。本人曰く『その実話に関わった仲間に対する配慮もありますが、実話に手を加えないまま歌詞にすると面白くないとも思ったので沢山悩んだ結果、このような歌詞、楽曲になりました。皆でのど飴を舐めていた時の出来事なので、歌詞に出てくるキャンディーも、ライブのパフォーマンスで配るキャンディーも、のど飴なんです。』との事である。

同時に、音楽面に関しては『サザエさんの主題歌とか、男の子女の子とか、いい湯だなとか、ヤングマンとか、2〜3歳の時に聴いていた音楽の影響がこの1曲に集約された感じがあるので、ある意味ミクスチャーと言っても過言ではないかも知れません。』と語っている。

ライブではキャンディーという掛け声を皆で合唱する事の他、マルチがキャンディー坊やになりきって歌う為、キャンディー(のど飴)を配るパフォーマンスが定番である。また、新曲暴投祭ツアーでは、2017年現在も根強い人気を誇る初期からの代表曲、LET GO!!PARTY TIMEをレア曲化の危機に追い込む位の破壊力を発揮している。

トラック製作に関しては、曲の最後で終わりを表現するドラム音 部分の製作にマルチが拘りすぎて2週間かかった、マルチのレスポールだけじゃなく、トラックメイカー氏のエピフォン ファイヤーバードも使用した、マルチもトラックメイカー氏も沢山のアイデアを持ち込んだといったエピソードもあり、それらの影響で難産であったが、マルチは『お互いのアイデアや想いが沢山ある事による難産というのは僕は素敵な事だと思う。』と語っている。

2017年のWレコ発ツアーでは、キャンディーを(わざと)家に忘れたからという理由で、キャンディーではなく、アルバムが投げられた。


【使用機材】
〜ギター関連〜
ギブソン レスポールスタンダード1958リイシュー
マルチのサブギターとして購入したギターであるが、このギターのサウンドがアルバムの細部コンセプト決定のきっかけとなった事もあり、今作では急遽メインで使用された。2017年現在の段階ではアパート暮らしで尚且つ、私生活でもツアー活動でも、電車やバスでの移動を好み、車を所有していないマルチにとっては人生で一番高価な買い物である。PAY DAY、No.120920382、キャンディー坊やの歌で使用。


ギブソン レスポールトラディショナル 120920382
マルチのメインギター。このギターの事を歌ったNo.120920382のレコーディングとPAY DAYの作曲で使用。

エピフォン ファイヤーバード
キャンディー坊やの歌で使用。トラックメイカー氏の私物である。詳細は不明。


〜エフェクター関連〜
3rd ミニアルバム シンの製作の際は自身で使用エフェクターにも強く拘る程に製作に関するモチベーションが異常であったが、それも今作ピエロの製作が本格化する頃より、少しずつ落ち着きを見せるようになり、エフェクター関連については以前同様、トラックメイカーに任せる形となった。その為、使用エフェクターについては不明だが、当時マルチスタイル大倉はシンプルにオールジャンルであるべきという意見が製作メンバーからもあった事や、アルバムのコンセプトがレトロマルチである事から、本人は『BOSS等、昔からの王道のモデルが使用されてると思う!』と、推測している。


【新曲暴投祭ツアーとしてのピエロ】
マルチがステップUPという事情を抱えてしまった為、6月〜7月に予定していたツアー期間が7月〜9月に変更。東京と広島のみの東西ツアー、計5公演という、本数も少なく行動範囲も狭いツアーとなったが、本人にとっては収穫の大きなツアーとなった。

ツアー序盤ではキャンディー坊やの歌に人気が集中していたが、ライブを重ねる事で新曲を歌う回数が増えると人気のある曲の数も増え、ツアー終了後にはNo.120920382、ピエロも代表曲と呼べる楽曲となった。

ツアー終了後、セットリストは初日で披露した構成、曲順があまりにもしっくり来たと本人は語っていた。この事は、全日程が同じセットリストとなる、アルバムに関しても、ツアーのセットリストと同じ曲順で楽曲を収録する事になるきっかけにもなった。


【その他 エピソード】
※ジャケットで着用しているパーカーはジャケット写真撮影の後、私生活での着用を試みたモノの、うまく着こなせなかった為、最終的にはジュークボックス氏へとプレゼントされた。





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